工場レイアウト設計 成功への道筋 長期生産計画の作成方法
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工場レイアウト設計 成功への道筋 長期生産計画の作成方法
工場レイアウト設計で長期生産計画の作成方法について、ポイントや注意点、アイデア、事例などをまとめてあります。
この記事は、
*はじめて工場レイアウト設計の担当者になったが 、なにから始めたらよいのかわからないんです…
*工場レイアウト設計は、何を目標にすればよいのかが分からず、とても不安です…
*工場レイアウト設計の実践的で確実な手法の手順を教えてほしい!
といったような方へ向けてまとめています。
この記事を読むことで、
*工場レイアウトの設計で成功するための重要なパターンやポイントを全て知ることになります。
*工場レイアウト設計の失敗を事前に回避できます。
*足踏み状態から前進していくことができます。(既に工場レイアウト検討を始め、停滞中の人)
私はこれまで計11棟の工場や倉庫のレイアウト設計に携わってきました。
その過程で知り得た工場レイアウト設計の実践的な手法を説明していきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします!
要 約
「工場レイアウト」設計において、長期生産計画は極めて重要な目標です。
工場の持続的な利益確保に基づく計画であり、経営計画の達成に向けた具体的な取り組みの一環です。
例えば、経営計画を達成するための利益計画があり、それを実施するために工場レイアウト設計がなされます。
従って「工場レイアウト」設計では、長期生産計画が一番重要な計画になります。
工場レイアウト設計 長期生産計画の作成位置
工場レイアウト設計の準備段階では、経営方針の確認、プロジェクト体制の編成、目標設定が行われます。
次のステップとして、長期生産計画の作成が重要です。
これらのステップは順序通りに進めることが重要です。
工場レイアウト設計の手法手順フロー図で長期生産計画作成の位置を示してあります。
長期生産計画の必要性
長期生産計画は、企業の将来の需要や市場動向を予測し、生産リソースや設備投資などを計画するために必要です。
次の項目が該当します。
*目標設定項目で生産規模に関係する目標を具体的な数値目標に表す基になる。
*長期生産計画に合わせて生産規模を決定する。
*ラインで生産するために必要なリソース(人、設備、手順、原材料)を計画する基になる。
*長期期間先までカバーするための工場レイアウト設計の基になる。
長期生産計画の作成方法
経営計画や需要予想、顧客からの内示情報などに基づいて、販売計画を立て、その販売計画に基づいて、長期生産計画を立案します。
規模の大きな「工場レイアウト」設計では、
5年から10年先まで
の長期生産計画が必要です。
*継続する主力製品
*販売の終了する製品
*新製品の立ち上げ
など、販売量、生産量が大きく変動するタイミングと量などを明らかにして、その対応計画を立てて準備します。
生産工場では、将来持続して生産を行っていくためには、必ず長期生産計画があり、生産管理または営業部門からデーターを取り寄せて作成します。
市場の動向と、過去の実績から予測して、期間は5年~10年先まで作成します。
長期予測は市場の変化により変わってきますので
楽観的予測
通常予測
悲観的予測
3通りの予測を計画します。
長期生産計画の例
楽観的予測、通常予測、悲観的予測の例を表示してあります。
長期生産計画の活用
長期生産計画が立案されたら、ラインで生産するために必要なリソースを計画します。
リソースとは、人、設備、手順、原材料のことを指します。
人の計画では、
必要人数、必要とするスキル、必要となるタイミングを明らかにし、計画します。
設備・システムの計画では、
必要とするラインや設備台数、システムの構成と能力、組み合わせ、数量、時間を計画します。
手順・方法の計画では、
加工や組み立て、運搬のための標準手順や操作方法、工程や作業の順番、組み合わせなどを計画します。
原材料や部品、半製品の計画では、
必要となる原材料、部品などの規格や仕様、数量、必要となるタイミングを計画します。
これらリソースを計画し、生産体制を整え、工場レイアウト設計に反映することが長期生産計画を立てる目的です。
長期生産計画のメンテ
市場状況の変化により、長期生産計画は変わってきます。
従って、長期生産計画の精度を向上させるために、四半期又は半期毎に市場調査を行い、予測を見直す必要があります。
それにより長期生産計画の精度が向上し、最適な設備投資ができます。
まとめ
「工場レイアウト」設計では、長期生産計画が一番重要な目標です。
この計画をベースに工場レイアウト設計がなされ、将来、工場が利益を確保し継続して行けることになります。
是非、長期生産計画を立てから、工場レイアウト設計を行ってください。
参考
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