「工場レイアウト設計」効率的で確実な生産関連部門の配置方法
「工場レイアウト設計」効率的で確実な生産関連部門の配置方法
目次
要 約
生産関連部門の配置を決める相互関連図表は、工場レイアウト設計において重要なツールの一つです。
この図表は、機器や作業など関連場所の要素がどのように配置されているかを示しています。
効率的な生産プロセスを実現する相互関連図表は、工場内の物流や作業フローを解決し、正しい構成を検討する際に役立ちます。
以下では、生産関連部門の配置を決める意義や方法、そして効果的な活用について詳しく解説します。
この記事は、
*はじめて工場レイアウト設計の担当者になったが 、なにから始めたらよいのかわからないんです…
*工場レイアウト設計の生産関連部門の配置を決める方法が分からず、困っています。…
*工場レイアウト設計の実践的で確実な手法の手順を教えてほしい!
といったような方へ向けてまとめています。
この記事を読むことで、
*工場レイアウトの設計で成功するための重要なパターンやポイントを全て知ることになります。
*工場レイアウト設計の失敗を事前に回避できます。
*足踏み状態から前進していくことができます。
(既に工場レイアウト検討を始め、停滞中の人)
私はこれまで計11棟の工場や倉庫のレイアウト設計に携わってきました。
その過程で知り得た工場レイアウトの設計などを説明していきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします!
「工場レイアウト設計」手順における「生産関連部門の配置」の位置
「生産関連部門の配置」は「工場レイアウト設計」設計段階の5番目の手順になります。
生産関連部門の配置は工場レイアウト設計の中間段階で行われます。
次図に示します。
相互関連図表とは
相互関連図表は、工場内の機器や設備、作業場所などの生産関連部門がどのように関連し合い、配置された方がよいのかを示した図表です。
「工場レイアウト設計」の際に、効率性や生産性を向上させるための基盤を提供します。
相互関連図表の重要性
相互関連図表は、工場レイアウト設計において重要な役割を果たします。
適切な配置は、生産性や効率性を向上させるだけでなく、作業者の安全性や快適性も考慮する必要があります。
図表を作成することで、工場内や作業フローを最適化、生産プロセス全体を改善することができます。
相互関連図表の特徴は以下の通りです:
視覚的にわかりやすい構成で、関連性や構成が明確に示されています。
生産プロセスや作業フローを最大限に表現し、効率性を向上させます。
複雑な工場レイアウトをシンプルに表現し、改善点をわかりやすく理解できる。
相互関連図表の作成手順
次表が相互関連図表です。
相互関連図表の記入方法は
1. 左の欄に生産関連部門(アクティビティ)名を記入する
2. 関連部門同士の近接性の程度をアルファベット記号で記入する
3. 近接性の理由を数字の記号で記入する
4. 関連部門同士の近接性の程度が0「普通」とU「不必要」の場合は、近接性の理由を記入しない
記入例
- アクティビティの記入
生産関連部門を表の左欄に記入する。 - アクティビティの近接性
1.加工エリアと3.受注品加工エリアの近接性の程度は「E:特に重要」であり、表の交差欄の上段にEを記入する - その理由
「3.モノの流れ」と「4.仕事の流れ」であり、表の交差欄の下段に3と4の数字を記入する - 3.受注品加工エリアと7.事務部門の場合
近接性は「O:普通」で「理由はなしの記号-」を表の交差欄に記入する
相互関連図表の作成には、担当者は、関係部門の意見を良く聞いて記入する必要があります。
「工場レイアウト」設計で基本になる資料であり、充分な検討が必要です。
相互関連線図
生産関連部門(アクティビティ)間の近接性を相互関連図表から分かり易くする相互関連線図にして「見える化」(可視化)にします。
相互関連線図を次図に示します。
相互関連線図の作成方法
相互関連線図の作成の方法は、
- 近接性の程度が、一番強いA「絶対重要」の部門同士を記号で表し、赤の太線で結ぶ。
- 同様に近接性E「特に重要」を青の太線で結ぶ。
- 同様に近接性が、I「重要」を緑の細線で結ぶ。
- 最後に近接性が、O「普通」を黒の細線で結ぶ。
この相互関連線図から生産関連部門間の近接性が「見える化」(可視化)されます。
ここまでの手法が生産関連部門間の最適な配置を決める手法です。
「工場レイアウト」設計で必要な作業のため、この作業を確実に実行することが重要です。
生産関連部門間の配置は工場レイアウトで一番重要な要素で理論的に検討・分析する必要があります。
この作業を省略すると検討不足のレイアウト案になり、やり直しで大きなロスになります。
「工場レイアウト」設計は、工場全体に係るテーマでやり直し又は期限に間に合わないと、工場に大きなダメーになります。
基本レイアウト案を決めるには、確立された手法やテンプレートを使い、検討することが効率的で、間違えのないことです。
まとめ
生産関連部門の配置は、作業の流れに次いで非常に重要な作業です。
それには、工場レイアウト設計に関して重要なツールである「相互関連図表」を使用し、効率的で、間違えのない手法を使用する必要があります。
経験や、勘などで進めないことです。
参 考
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