工場レイアウト設計手順「実践的な徹底ガイド」【手順フロー図付】
工場レイアウト設計手順「実践的な徹底ガイド」【手順フロー図付】
目次
要約
「工場レイアウト」設計に関する、ポイントや注意点、アイデア、事例などをまとめてあります。
*はじめて工場レイアウト設計の担当者になったが 方法が分からないんです…
*工場レイアウト設計を経験と勘で進めていますが、できるかどうかとても不安です…
*工場レイアウト設計が効率的で最適な案なのか わからないので困ってます…
*工場レイアウト設計の実践的で確実な手法の手順を教えてほしい!
といったような、お悩みや要望に答えていきます
あなたは、この記事を読むことによって、
*工場レイアウトの設計で成功するための重要なパターンやポイントを全て知ることになります。
*工場レイアウト設計の失敗を事前に回避できます。
*足踏み状態から前進していくことができます。
(既に工場レイアウト検討を始め、停滞中の人)
私が、実際に工場・倉庫(11棟)を建設した経験を基に、「工場レイアウト」設計手順の「実践的な徹底ガイド」【手順フロー図】を、わかりやすく説明してあります。
但し、各スッテプを詳しく説明するには、多くの資料になりますので、簡潔に説明してあります。
詳しくは、別の記事で紹介してありますので、そちらをご覧ください。
どうぞ、よろしくお願いします!
「工場レイアウト」設計とは
*工場では、人、物、設備、お金、情報が活動し、製品の製造が行われ、これら生産の要素のうまい組合せをつくる具体的な対策がレイアウト設計技術です。
*レイアウトは工場の根幹をなすため、一般に、大幅な変更に多くの費用と時間、困難を伴います。
*特に、装置産業においては、慎重にレイアウトを検討し、具体化を進める必要があります。
*生産時に多くの人、物、設備が関係するので、操業時の反省点は少ないほうが良い。
*レイアウト設計時に、出来るだけ問題を軽減化させる必要があります。
*対策として、確立した実践的な「レイアウト設計手法」に従って進めることが、確実で、効率的です。
「工場レイアウト設計手法」には、SLP(Systematic Layout Planning)手法があります。
この手法は、メイナード研究所の リチャード・ミューサーが開発した、レイアウトの進め方を体系化した手法です。
この手法は、レイアウト立案の標準というべき手法であり、現在、利用されている多くのレイアウト手法の基礎となるもので、どの業態のレイアウトにも適用できます。
私がSLP手法を使い実際に工場・倉庫(11棟)を建設した経験を基に、実践的な手法に編集した「工場レイアウト」設計の手法を説明して行きます。
工場レイアウトの検討を始める前に、「工場レイアウト」設計の手順を理解する必要があります。
「工場レイアウト」設計手法の手順フロー図
「工場レイアウト」設計手法の手順フロー図が次に図示してあります。
設計手法の手順は準備段階と設計段階に大きく分かれています。
準備段階は6ステップ、設計段階は10ステップに分かれています。
準備段階の手順フロー図
設計段階の手順フロー図
「工場レイアウト設計」準備段階の6ステップ
準備段階の6ステップを順次説明して行きます。
経営方針の確認
通常、工場レイアウト検討は経営層からトップダウンで指示されます。
従って経営者の経営方針を確認し、工場レイアウト設計に織り込むことが非常に重要な条件となります。
経営方針の確認は、漏れがないようにチェックリストの確認表で確認します。
(詳しくは「工場レイアウト設計経営方針の確認」をご覧ください。)
➡工場レイアウト設計 経営方針の確認
プロジェクト体制の編成
工場レイアウト案作成の指示を受けたら、先ず、プロジェクト体制を編成する必要があります。
プロジェクト編成図、スケジュール表を作成し、プロジェクトを推進して行きます。
(詳しくは「工場レイアウト設計 プロジェクト体制の編成」をご覧ください。)
➡工場レイアウト設計 プロジェクト体制の編成
目標の設定
「工場レイアウト」設計は目標を設定し、進める必要があります。
この目標は、レイアウト設計の際に多くの検討事項をチェック、評価、検討するベースになる重要な内容です。
(詳しくは「工場レイアウト設計 プロジェクト体制の編成」をご覧ください。)
➡工場レイアウト設計 目標設定の方法
長期生産計画の作成
将来の商品を想定し、その戦略を決める必要があります。
通常の生産工場では、主力商品が決まっており、その増産のために工場レイアウト設計が必要になるケースが多くあります。
その場合には、長期生産計画を作成し、それに基づいた設備投資計画を作成します。
(詳しくは「工場レイアウト設計成功への道筋長期生産計画の作成方法」をご覧ください。)
生産規模の決定
長期生産計画に基づいて設備投資計画を作成します。
技術動向を調査し、最新の生産設備を決め、必要設備台数を決定します。
(詳しくは「工場レイアウト設計戦略的アプローチ生産規模の決定方法」をご覧ください。)
現状分析
現状の工程分析、物流分析を行い、問題点や改善点を把握し、新レイアウトに反映させる必要があります。
(詳しくは「工場レイアウト設計成功のための効果的な現状分析手法」をご覧ください。)
「工場レイアウト設計」設計段階の10ステップ
用地選定
新工場建設の規模では、用地の選定が必要になります。
用地選定のチェックリストにより選定します。
(詳しくは「工場レイアウト設計成功のための工場用地選定のポイント」をご覧ください。)
生産スタイルの決定
生産品の特性に合った生産スタイルを決め、工程分析などで、モノの流れを詳細に把握する必要があります。
(詳しくは「工場レイアウト設計効率的な生産スタイルの決定方法」をご覧ください。)
工程分析
原材料、製品の流れと物流の流れを分析した製品分析工程表や物流量フロー図、物流動線図を作成し、問題点を把握して改善を図り工場レイアウト設計に反省します。
(詳しくは「工場レイアウト設計」効率化を実現する工程分析のポイントをご覧ください。)
➡「工場レイアウト設計」 効率化を実現する工程分析のポイント
設備台数の決定
生産計画から生産能力を決め必要な生産設備台数を決めます。
(詳しくは「工場レイアウト設計」競争力を高める 設備台数決定ポイントをご覧ください。)
➡「工場レイアウト設計」 競争力を高める 設備台数決定ポイント
生産関連部門の配置
各生産関連部門の適正な配置を決める必要があります。
詳しくは「工場レイアウト設計」」効率的で確実な生産関連部門の配置方法をご覧ください。)
➡「工場レイアウト設計」」効率的で確実な生産関連部門の配置方法
ブロックレイアウト図の作成
各部門の必要面積を算出し、レイアウトの基本となるブロックレイアウト案を作成します。
代替レイアウト案の作成
制約条件を反映させた代替レイアウト案を3案作成します。
基本レイアウト案の選定
3案の代替レイアウト案の中で、最適な基本レイアウト案を選定します。
詳細レイアウト図の作成
選定された基本レイアウト案の工場詳細レイアウト図を作成します
設備投資計画書作成
新レイアウト案の設備投資計画書を作成し、経営者にプレゼンして承認・決定を行います。
まとめ
各段階のステップに従って進めることが、非常に重要です。
ステップを省略したり、スキップしたりすると後で検討不足が分かり、やり直しになり、大きなムダ、損失になります。
是非、「工場レイアウト」設計の手順フロー図を使い、「工場レイアウト」設計を完成させてください。
資料のダウンロード
工場レイアウト設計手順「実践的な徹底ガイド」の【手順フロー図】は
下記よりダンロードできます。
「工場レイアウト設計」準備段階手順フロー図
「工場レイアウト設計」設計段階手順フロー図
参考
工場の新設や拡張や模様替えで、工場のレイアウトを考える必要が出てきた場合、まずは、下記の「やさしい工場レイアウト手法」のメール講座がおすすめです。
無料ですので、ぜひ活用してみてください。