工場レイアウト設計 成功のコツ【プロジェクト体制の編成をわかりやすく解説】

工場レイアウト設計 成功のコツ【プロジェクト体制の編性をわかりやすく解説】
要約
筆者が実際に工場・倉庫(11棟)を建設した経験を基に、「工場レイアウト」設計の成功パターンを6つのポイントに分けて、わかりやすく説明しています。
この記事は、
- はじめて工場レイアウト設計の担当者になったが 方法が分からないんです…
- 工場レイアウト設計を経験と勘で進めていますが、できるかどうかとても不安です…
- 工場レイアウト設計が効率的で最適な案なのか わからないので困ってます…
- 工場レイアウト設計の実践的で確実な手法を教えてほしい!
といったような、お悩みや要望に答えていきます。
あなたは、この記事を読むことによって、
- 工場レイアウトの設計で成功するための重要なパターンやポイントを全て知ることになります。
- 工場レイアウト設計の失敗を事前に回避できます。
- 足踏み状態から前進していくことができます。(既に工場レイアウト検討を始め、停滞中の人)
目次
工場レイアウト設計の成功パターン(プロジェクト体制編)
工場レイアウトの設計が成功することは簡単ではありません。
ですが、難しくもありません。
年齢や能力や専門性は全く関係ありません。
誰でも成功できる可能性を秘めています。
工場レイアウトの設計の成功のポイントは、正しいノウハウを、正しい順序で、正しく実施していけるかどうか?
正しいパターンにはまるかどうか。ただそれだけです。
パターンを誤れば誰でも失敗しますし、パターンを守ることができれば誰でも成功します。
これが、工場レイアウトの設計の成功の本質です。
ポイント1:プロジェクト体制の編成

工場レイアウト案作成の指示を受けたら、先ず、プロジェクト体制を編成する必要があります。
一人で頑張って、やみくもに検討を始める人がいますが、失敗する原因です。
なぜならば、工場レイアウトの検討は、工場全般に渡り、広範囲の該当する関係者の意見、アディア、行動をまとめて行くことになります。
そのため、工場レイアウト設計に関係者を含めた、「プロジェクト体制」を、最初に編成することが必要になります。
具体的には、各チームの役割や指揮系統などを明確にし、
どこで・誰が・何をして、
責任の所在はどこか、
などを具体化させます。
これらが明確になることで、トラブルや進捗の遅れなどへ迅速に対応できます。
ポイント2:プロジェクト体制図の作成

プロジェクト参加メンバーに解り易くするために、下記の様な プロジェクト体制図(例)の作成が必要です。

Excelソフトでの「挿入」「SmartArt」「階層構造」を選択すると次の様な画面から、簡単に、綺麗なプロジェクト体制図が描けます。

体制図を作成しておくことにより、キックオフ会議でプロジェクト全体の説明がしやすくなります。
体制図がなければ、口頭・資料でプロジェクトの参加チームや各々の役割などを説明しなければなりません。
手間がかかるほか、プロジェクトの規模次第では把握困難になる恐れがあります。
体制図があれば、全体像を図で説明できます。
ポイント3:プロジェクト体制図の作り方の注意点

プロジェクト体制図は、指揮系統や役割を明確にすることで、プロジェクト全体をスムーズに進行させられます。
作り方のポイントや注意点
- プロジェクトの目的・目標が決定したときに作成する
- 誰が見てもわかるように書く
- シンプルにまとめる
- 指揮系統を一本にまとめる
- 各ポジションの役割を明確にする
- できる限り1人につき1つだけの役割に配置させる
- 人員に変更があった際には書き換える
ポイント4:プロジェクト管理ツール

プロジェクトを進めていくには、計画表が必要です。
計画表には、概略計画表(マイルストーン)と詳細計画表があります。
概略計画表(マイルストーン)は、プロジェクトの開始から完成までの全体の計画がわかる計画表です。
プロジェクトの作業の中間目標地点や節目のポイント地点をはっきり分かるようになっています。
全体の計画進捗状況をみて、完成時期が遅れないように、詳細計画表を修正して進捗させていきます。
マイルストーンは、Excelソフトで「ガントチャート」型式で作成できます。
マイルストーンの事例を示してあります。
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プロジェクトを進めるには、計画立案、スケジュール管理、進捗確認など多くの事項の管理が必要になってきます。
プロジェクトに関わる人や、それぞれの人のタスク、そのタスクにかかる時間やコスト、現在の進捗を管理し、ガントチャートなどの形で可視化して把握することです。
プロジェクトを効率的に進めたり、進捗の問題点やボトルネックを明らかにして対策を立てることができます。
プロジェクト管理ツールのソフトは多くありますが、複雑で高額なため、一般的に普及しているExcelソフトの使用が有効です。
町工場から中小工場(20~800名規模)では、Excelソフトで充分に管理できます。
工場内で、一般的に使用されているソフトを使うことが、メンバーに対して、資料の作成、まとめが楽に出来ます。

ポイント5:プロジェクト計画表の作成

詳細計画表は、マイルストーンを短期間ごとに詳細に表示した計画表です。
部門、担当者ごとの作業項目が表示した計画表で、定期的に進捗状況を確認します。
計画に対して遅れている作業は、遅れの原因確認と対策を検討し、計画に乗せていきます。
計画の進捗状況を見るために、進捗線(カミナリ線図)で、判断します。
詳細計画表の事例を示してあります。
プロジェクトの事務局は、毎月ごとに、詳細計画表を更新し、計画の推進を図っていきます。
2週間位の間隔でプロジェクト定例会を開き、計画の進捗状況をのチェック、問題点、課題の打合せを行っていきます。
ポイント6:プロジェクト運営のポイント

実際のプロジェクト推進で、効果が認められたポイント
- 工場基本レイアウト設計の担当者は、プロジェクト・リーダーか、または、サブリーダー(事務局)のポジションにつき、全体をまとめる役割が必要です。
- プロジェクト専用の小部屋を設け、メンバーや関係者が、いつでも、気軽に打合せ、相談できるスペースが必要です。
- プロジェクトの事務局は、工場の現状の詳細レイアウト図を作成し、みえる化により問題点の把握、改善に有効です。(ほとんどの工場で、現状の詳細レイアウト図がない状態でした。)
- 事務局は、担当外の部門、作業エリアを詳しく調査して、工場全体をよく知ることが大切です。
- 大きな戦力である女性のパートさんが思っている問題、要望を聞き取ることが大切です。
- パートさんの要望などをアメニティー施設に反映してあげると、働きやすい職場環境になり、大変喜ばれます。
- 関係者、作業者の意見、要望、アディアをよく聞き取ることです。現場の作業者は費用の掛かる要望、アディア等を直接、上司には言いにくいようです。レイアウト変更時に、経済性、全体的にバランスが良ければ、レイアウト設計に反映させるべきです。
まとめ
最後に、「工場レイアウト設計の成功パターン」の項目をまとめておきます。
- プロジェクト体制の編成
- プロジェクト体制図の作成
- プロジェクト体制図の作り方の注意点
- プロジェクト管理ツール
- プロジェクト計画表の作成
- プロジェクト運営のポイント
これらには枝葉もありますが、幹となるのは上記の6つです。この6つが理解でき、そして、その通り行動できれば、プロジェクトの順調な推進ができます。「工場レイアウト設計」が成功する確率は極めて高いものとなるでしょう。
「工場レイアウト設計」は、決して簡単ではありません。Webサイトに、工場レイアウト手法に関するサイトが、多くありますが、学術的で汎用的な手法の記事が多くあります。
しかし、それらは実践的な手法でないため、途中で行き詰ってしまいます。
実践的な手法を使った工夫と努力が絶対に必要です。
難しい工場レイアウト設計でも、正しいノウハウを、正しい順序で、正しいパターンにはめて実施していけば、「工場レイアウト」設計は難しいものではなくなります。
最小限の時間で、最適な工場レイアウトを設計することは可能です。
ぜひ、あなたの、「工場レイアウト」設計を成功させてください。私も、「工場レイアウト」設計を実施してきた1人として、あなたを応援しています!
がんばってください。
参考
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